ソーワMDセンターはメーカーから依頼を受けた案件ごとに適した技能を持つ個人・小規模事業所(SOHO)を選出・交渉する事業を2010年7月に始めた。35件の実績がある。倉田昇社長は「SOHOは貴重な"資源"だ」と強調する。
SOHOにはエンジニアの経験者が多く、CAD設計や機械製作、プログラミングなどで専門性の高い知識・技能がある。半面、営業手段を持たないため仕事が得られないケースが多かった。
一方、メーカーにはエンジニアが不足しているという声も多い。もともと部品加工、実験装置などの設計・製作を中心としてきた同社だが、これを補完しようと始めた。
「SOHOにはすでに水準の高い技術を身に付けた人がおり、教育費や経費などがかからない」と総合的に短納期で低コストな点をアピール。5月にメーカー向けにセミナーを開くなど、今後の経営の柱になる事業として拡大に力を入れる。